2019年4月13〜14日、平成最後の“チェント・ミリアかみつえ“が開催されました。今回も初参加を含む73チームのエントリーがあり、新たな出会いも生まれました。お馴染みとなったスタートポイント”パトリア日田・中央公園“特設会場からはじまる2日間のイベントの模様をレポートしていきます。
■2019年4月13日(土曜日)
■日田市/パトリア日田・中央公園 《スタートセレモニー》
「パトリア日田」と「中央公園」の間には、所狭しと世界の名車たちが並びます。「パトリア日田」の大ホールにて開会式が行われ大分県議会井上議長、日田市商工観光部中島部長、日田警察署正成交通課長のご挨拶や参加者による交通安全宣言などが行われました。外に出るといよいよスタート。生産年式の古い順にゼッケンが決定するので、今年のゼッケン1番は1934年製フィアット500(トッポリーノ)。映画「ローマの休日」にも使われたイタリアの名車です。車両とチームが順番に紹介され、沿道の多くのギャラリーの声援やフラッグでの応援を受け、世界の名車たちがスタートしていきます。初日は、天候にも恵まれ絶好のツーリング日和となりました。
■日田市/日田温泉街・豆田町 《スタンプポイント1》
「日田温泉街・豆田町」スタンプポイントの前には地元の子どもたちが応援に駆けつけてくれました。江戸時代以降に建てられた建築物が立ち並ぶこの一帯は、国の“重要伝統的建造物群保存地区“に定められていて、クラシックカーとのマッチングも見事な場所として、“チェント・ミリア”にははずせない場所です。
■九重町/長者原“レストハウスやまなみ” 《スタンプポイント2》
豆田町から次なるスタンプポイントへ。コースは南東方面に設定されていました。“スカイファームロードひた”を経由して、到着したのは、九重の雄大な山々を背にした長者原の「レストハウスやまなみ」。こちらで参加者は大自然の中での美味しい空気と参加受付で配られた引換券と引き換えに絶品ソフトクリームを受け取り、舌鼓を打ちました。
■直入町/宿坊・翡翠之庄 《昼食》
飯田高原“ぐるっとくじゅう周遊道路”を経て、たどり着いたのは「宿房・翡翠之庄」。国内はもとより海外のVIPも訪れる長湯温泉の隠れ家宿。名物エノハ(ヤマメ)の素揚げは、頭からガブリといけるほど柔らかく、フワフワの食感がたまりませんでした!お腹が満たされたあとは運動、ということで、参加者は次なるスタンプポイント「SPA直入サーキット」へ向かいます。
■直入町/SPA直入サーキット 《スタンプポイント3・スペシャルステージ》
「SPA直入」は本格的ロードサーキットということで、実際にサーキット走行して指定タイムに近い人からポイントが決まるスペシャルステージとなっています。希少な名車たちがサーキットを走るという噂を聞きつけ集まったギャラリーの数も多く、貴重な光景を楽しんでいただけたのではないでしょうか。
■直入町/長湯温泉“ガニ湯” 《スタンプポイント4》
サーキット走行を存分に楽しんだ後、風情ある商店街と温泉街を抜けると「長湯温泉“ガニ湯”」が初日最後のスタンプポイント。川沿いにある“ガニ湯“前で、多くのギャラリーに迎えられながらスタンプを押してもらい初日のゴール、「阿蘇リゾードグランヴィリオホテル」を目指します。
■阿蘇市/阿蘇リゾートグランヴィリオホテル 《1日目ゴール》
「阿蘇リゾードグランヴィリオホテル」の特設駐車スペースに続々と参加車両が到着し、参加者一行はチェックイン。車両のチェックをしつつ夜の懇親パーティーまで小休憩。早速、阿蘇の天然温泉で汗を流す参加者もおり、初日を無事に終えてリラックスモードです。
■懇親ディナーパーティー
ディナーパーティーでは、様々な参加者が交流しやすいようにランダムに設定された席順で、ベテランと新規参加組がコミュニケーションを図れます(これもチェント・ミリアの特長です!)。
南阿蘇村吉良村長、阿蘇市和田副市長のご挨拶に続き、新たに参加されたエントラントの方々が壇上にのぼり自己紹介。そして、各テーブルでは美味しい料理を楽しみながら、お互いの初日のエピソードを語り合いました。常連にとっては、チェント・ミリアが1年ぶりの報告会の場でもあります。
昨年のパーティーにも参加いただいた、女優・歌手の夏樹陽子さん、なんと今年は初日のツーリングラリーにもご参加いただいておりました。平成28年熊本地震以降、チャリティ活動も行っており、この場で歌まで披露してくださいました!CDの販売もされ、その全額を南阿蘇村に寄付というスペシャルプレゼント。
あっという間に楽しい時間は過ぎ、パーティーを終えた参加者の皆さんは再び温泉に浸かり、初日の疲れを癒やしました。さて、最終日はどんなドラマが待っているのでしょうか。
■2018年4月14日(日)
■阿蘇リゾートグランヴィリオホテル 《参加者ミーティング・スタートセレモニー》
一夜明けて、チェント・ミリア最終日がやってきました。ゆったりとホテルの朝食をいただき、チェックアウト。駐車場にて、ドライバーズブリーフィングがスタートしました。前日からこの日最初のチェックポイントである「阿蘇中岳火口」に行けるかどうかという判断を待っている状態でした。そして朝を迎えたタイミングで無事OKの連絡が!1時間ごとに刻々と状況が変わる火口の様子にスタッフもドキドキでした。 阿蘇リゾートグランヴィリオホテルのエントランス前では、ホテルスタッフがお見送りをしてくださいました。他の宿泊客の方々も、駐車場にやってきて、貴重で珍しいクルマたちを見学している姿が印象的でした。
■阿蘇市/阿蘇中岳火口 《スタンプポイント5》
2日目最初のチェックポイント「阿蘇中岳火口」へ、指定のルートは北登山道(阿蘇公園下野線)経由。晴れ渡っていた下界とうってかわって厚い雲に覆われた中岳は、とても風が強く寒い。しかし、なかなか見られない火口の様子をじっくりと見学できるように、と長めの滞在時間が確保されていました。数年間に渡る悲願?の「阿蘇中岳火口」のスタンプポイントが実現した瞬間でした。
■南阿蘇村/南阿蘇村役場 《スタンプポイント6》
阿蘇中岳火口を見学し、南登山道を下りて次に向かうのは「南阿蘇村役場」。ここではサイコロの目によるポイント加算が行われていました。参加者は皆大盛り上がり!阿蘇白川水源のペットボトルがプレゼントされ、ここでも近隣から集まった多くの方からフラッグを振って応援していただきました。
■大津町/エイチデザイン&アール・エス・シー 《スタンプポイント7》
次なるチェックポイント、進路を北西にとり向かうは大津町の「エイチデザイン&アール・エス・シー」。HSRサーキットの目の前にあるファクトリーがスタンプポイントで、全日本ロードレースへ参戦中の現役若手ライダーが参加者を待ち受けます。途中、雨足が強まり到着するころには本降りとなっていましたが、これもチェント・ミリアです。参加者は雨も楽しみながら、次のポイントを目指します。
■菊池市/菊池市民広場 《スタンプポイント8・昼食》
菊池市民広場では、雨の中、多くのお客様が世界の名車たちを待ちわびていました。参加者には昼食が用意されており、地元の食材をふんだんに使用した特製ランチを楽しみました。ホテルのパーティー含め、美味しい食事を楽しみにしているエントラントの方も多いのでは?と思います。朝鮮飴やゆべしのデザートまで用意していただき、もの凄い満足度でした。
満腹になったあと、菊池市江頭市長より歓迎のあいさつがあり、菊池女子高等学校の生徒さんによる「きくち女子舞」も披露していただきました。ピンクの衣装と相まって優雅で見事な舞でした。
ここが最後のスタンプポイントとなり、いよいよ最終ゴールへと向かいます。
■山鹿市/千代の園酒造・光専寺 《ゴール》
最終ゴール地は、山鹿市の「千代の園酒造」「光専寺」特設会場。江戸時代に菊池米の産地として、また米相場を決める集散地として、大阪へ運ばれるお米の流通の拠点として栄えた惣門エリアの歴史を学ぶ「米米惣門ツアー」を体験できました。ツアー体験後、豊前街道の古い街並みを眺めながら、のんびり八千代座まで歩きました。
■山鹿市/八千代座 《表彰式》
2日間でおよそ330kmを走破し、やりきった表情のエントラントたち(?)歴史ある芝居小屋「八千代座」の中で最後の表彰式が始まります。山鹿市中嶋市長、山鹿温泉観光協会高野会長のご挨拶を賜り、各表彰がはじまると上位入賞者には日田杉特製トロフィーや豪華賞品・景品の贈呈があり、大会スポンサーであるオイルメーカー“NUTEC”様より参加者全員にプレゼントが渡されました。
こうして熱い熱い2日間が終了しました。初日は晴天に恵まれましたが、そこはチェント・ミリア。そのまま終わらせてはくれません。2日目にキッチリ?雨が降り、常連の方々にとっては「やっぱりね」といったところ。今回も新しい仲間が増えました。20回を迎え節目となる来年も盛り上がること必至だと思います。
初回から、今年の19回目まで、交通事故がゼロという誇るべき記録と、和気あいあいとした雰囲気の良さで、リピーターの多さがチェント・ミリアの特長。見学に来てくださった方々、このレポートを読んでくださった皆様、来年はチェント・ミリアにぜひ参加してみませんか?
第19回 チェント・ミリア かみつえ イベント開催概要
■開催日
|
|
平成31年4月13日(土)〜14日(日) |
■参加チーム |
|
73チーム |
■主催
|
|
自動車道楽倶楽部プレディレッタ |
■共催
|
|
株式会社オートポリス |
■大会組織 |
|
大会名誉顧問
|
|
井上 伸史(大分県議会議員) |
大会顧問 |
|
原田 啓介(日田市長) |
大会顧問 |
|
佐藤 義興(阿蘇市長) |
大会顧問 |
|
吉良 清一(南阿蘇村長) |
大会顧問 |
|
廣ア 豊 (オートポリス支配人) |
大会会長 |
|
田中 泰樹(自動車道楽倶楽部プレディレッタ) |
実行委員長 |
|
高谷 克実(自動車道楽倶楽部プレディレッタ) |
実行委員 |
|
大野 俊幸(クリエイティブオフィス ビーンズ) |
実行委員 |
|
中西 友孝(オートポリス) |
競技長 |
|
江崎 由紀子 |
副競技長 |
|
田中 勉 |
副競技長 |
|
嶋津 直也 |
技術委員長 |
|
玉井 康浩 |
広報委員長 |
|
花田 泉(クリエイティブオフィス ビーンズ) |
事務局長 |
|
坂元 成人 |
マーシャルカードライバー
|
|
木内 真吾 |
オフィシャルカメラマン
|
|
山本 遊児 |
オペレーションスタッフ |
|
鶴巻 智昭・衛藤 政行・成瀬 翔太・井口 久美子・東 淳二郎・小柳 康博・久保 尚 |
イラストレーター |
|
オオユ ミマモル |
|
■協賛・協力・後援
|